ロベルト カヴァリ by フランクミュラー


ドレススタイルも格上げする。ゴージャス&セクシーという独自の世界観。

世界のファッションリーダーたちの羨望を集めているファッションブランド「ロベルト カヴァリ」と、ワールドプレミアムウォッチと称えられるスイスの精密時計メーカー「フランクミュラー」が2012年に融合したコラボブランド。(2015年に日本初上陸)。

オーデマピゲ 偽物

イタリア人デザイナーの現代性と、スイス時計メーカーの創作性のコラボレーションが放つのは、唯一無二の存在感。2つのプライドが重なることで、時は贅沢に刻まれていく。

ロベルト カヴァリで人気の腕時計♪

「ゴールドカラーのケース×レザーベルト」が艶やかな、イタリアブランドらしいウォッチ。手元から華やかな印象を与えてくれる一本はシンプルなコーデに合わせてみて。

「クラシカルな文字盤×ラグジュアリーなデザイン」のMIXが絶妙♪ ベルトのデザインをケースまわりにも配したこだわりの一本です。

タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフ

タグ・ホイヤー(TAG Heuer)は、限定腕時計「タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフ ジャック・ホイヤー バースデーリミテッドエディション」を、2021年3月に発売する。

「タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフ」限定エディション

「タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフ ジャック・ホイヤー バースデーリミテッドエディション」は、タグ・ホイヤー創設者の曾孫であり、CEOを経て現在名誉顧問を務めるジャック・ホイヤーの88歳の誕生日を記念して発売された腕時計。「タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフ」に18K ローズゴールドを採用した限定ウォッチだ。

1970年代のヴィンテージ「ホイヤー カレラ」からインスパイア

着想源となったのは、アイコニックなヴィンテージウォッチ「ホイヤー カレラ」。プロのレーシングドライバーに向けて作られた腕時計「カレラ」コレクションから、1970年代に作られたオールゴールドの腕時計だ。

ジャックはこの「ホイヤー カレラ」を幸運のしるしとして、1970年代にフェラーリF1の伝説的なドライバー、ロニー・ピーターソンやニキ・ラウダ、クレイ・レガツォーニなどに贈呈。「ホイヤー カレラ」は、ジャック・ホイヤー、タグ・ホイヤーとモータースポーツ、ドライバーの結びつきを体現しているともいえる、ジャック・ホイヤーにとって思い入れの深い腕時計となっている。

18K ローズゴールドのケース&∞モチーフを配したダイヤル

今回発売される限定エディションの「カレラ クロノグラフ」は、18K ローズゴールド製 42ミリケースにシルバーオパーリンダイヤルを採用。ダイヤルには、立体的なアプライドで2つの無限ループ“∞”をあしらい、象徴的なデザインに仕上げた。

6時位置には初代モデルには無いカウンターをトーンオントーンであしらい、3時位置と9時位置には、サンレイ加工サテン仕上げのクロノグラフ・サブダイヤルを配置。すっきりと洗練されたデザインで時刻を読み取りやすく、それぞれのパーツが美しいバランスで配されているのが魅力だ。

「キャリバー ホイヤー 02」ムーブメント搭載

ムーブメントは、コラムホイールや垂直クラッチを含む、コンポーネント総数168の自社製ムーブメント「キャリバー ホイヤー 02」を搭載し、約80時間のパワーリザーブを誇る。ケースバックから見ることのできる自動巻ローターには、ジャック・ホイヤーのモットーである「時間は止まらない、そして私たちも(Time never stops, why should we?)」という言葉が刻まれている。

シャネルの人気ウォッチ「プルミエール」新作

シャネル(CHANEL)のウォッチコレクション「プルミエール」から シャンパンゴールドの限定ウォッチが登場。2018年9月28日(金)より全国にて発売される。

シャネルJ12偽物

「プルミエール」は、1987年にシャネルが初めて発表した、物語とメゾンのコードを兼ね備えたブランドを象徴する女性のための時計。マドモアゼル シャネルが暮らしていたゆかりの地であり、今日ではシャネル ファイン ジュエリーの旗艦店が軒を連ねるパリのヴァンドーム広場と、香水「シャネル N°5」のボトル ストッパーをイメージした八角形の小ぶりなケースにあわせた、フェミニンなチェーンブレスレットがこの時計をアイコニックなものにしている。

プルミエールという名は、永遠の証を表し、伝説となることが約束された命名だった。その意になぞらうかのように、時代とともに進化を遂げ、シャネルを代表するウォッチコレクションとして今なお高い人気を誇っている。

今回の新作では、ステンレススティールのチェーンブレスレットにシャンパンゴールドのファブリックを採用した。シングルストラップと3連ストラップの2モデルを各世界限定1,000本で展開する。ミラーダイヤルの輝きとシャンパンゴールドのブレスレットが、華やかな輝きを手元に添える希少なタイムピースだ。

エクストララージ×チャンピオン

エクストララージ(XLARGE)とチャンピオン(Champion)によるコラボレーションアイテムが、2021年2月19日(金)より全国のエクストララージなどで発売される。

今回のコラボレーションでは、シンプルなデザインのクルーネックスウェットを製作。

ベースとなるのは、チャンピオンが誇る不朽の名作「リバースウィーブ(REVERSE WEAVE)」の中でも軽めの裏毛素材「10oz JERSEY」。袖や裾に施したリブが、程よくシルエットをキープしてくれる1着だ。

ボディーは、エクストララージのオリジナルパターンにリサイズした、リラックスしたパターンを採用。フロント左胸にOLD OGロゴを刺繍、左袖にはチャンピオンのロゴパッチをあしらっている。

カラーはホワイト、ベージュ、グリーン、ネイビーの4色展開となる。

出典:https://www.fashion-press.net/news/70067

ルイ・ヴィトンの“ビタミンカラー”刺繍サンダル、キャンバス素材×モノグラム・パターン

ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)から、新作レディースサンダル「スターボード・ライン ローファー」が登場。

“ビタミンカラー”のモノグラム・パターン刺繍

フラットタイプ 82,000円+税

ルイ・ヴィトンの新作「スターボード・ライン ローファー」は、キャンバス素材のアッパーに、ブランドを象徴するモノグラム・パターンを刺繍した新作シューズ。ナチュラルなキャンバス素材に、カラフル刺繍を組み合わせた、ポップなデザインがポイントだ。足首に結ぶタイにも、ピンクやオレンジ、イエローなどのビタミンカラーを採用している。

ルイヴィトン スニーカー コピー

フラット&ウェッジソールの2タイプ

ヒール高9.5cm 97,000円+税

「スターボード・ライン ローファー」は、フラットタイプとハイヒールタイプの2種類で展開。フラットタイプは、カジュアルなスタイルと好相性。ロープ編みで覆ったウェッジヒールに、耐摩耗性に優れたラバーアウトソールを組み合わせた9.5cmのハイヒールタイプは、スタイルアップ効果も期待できそう。

ヴィヴィアンウエストウッド

ヴィヴィアンらしいポップなキーホルダーが色々☆
ヴィヴィアンウエストウッドはイギリスの有名ファッションブランドで、オシャレ好きな方必見の個性的なデザインが魅力。

人気のキーホルダー・チャーム♪

ヴィヴィアンキーホルダー1

 【1位】ORB キーチャーム 

アクセでもお馴染み♪ ヴィヴィアンのアイコン「ORB」モチーフのキーホルダー。
アクセントには十分のインパクト大! カギ、バッグのどちらにも使えます。

ヴィヴィアンキーホルダー2

 【2位】KEYチャーム 

本物みたいな鍵をモチーフにした遊び心たっぷりのキーホルダー☆。
レザーのリッチ感があって、ハートシェープモチーフもついたスペシャルなデザインです。

ヴィヴィアンキーホルダー3

 【3位】ギリー チャーム 

エッジのあるハイヒールをモチーフにしたキーホルダー。
バッグにつけても存在感がありそう。

クロエ

クロエ

クロエは「上質なレザーを使用した財布」で好評なフランスのファッションブランド。ワンランク上のシンプルな革財布ならココですね♪


人気の財布♪

クロエ財布1

 【1位】リリィ 

「クロエといえばコレ♪」と指名買いする方も多い人気のお財布。肌ざわりの良い上質レザーに、メタルリボンがクールなアクセント。甘すぎない大人カワイイところが人気の理由です。

クロエ財布2

 【2位】シャドウ 

Chloeのロゴ型押しが、まるで影(シャドウ)のように見えることから命名。とてもシンプルなデザインで、他のアイテムやコーデ、シーンを問わず使える万能的な所が人気の理由です。

クロエ財布3

 【3位】パラティ 

バッグの大人気モデル「パラティ」のお財布版。ステッチを多用したオシャレな雰囲気でいて、どこか大人らしさも兼備。
誰もが知っているモデルだけあって、若い方はもちろん、30代・40代女性の方も愛用しています。

クロエの財布-人気ランキング

人気のバッグ(種類)♪

プラダ

国:イタリア 
高級レザーを使用した上品なバッグや、大人可愛いバッグが揃っているプラダは、イタリアを代表する高級ファッションブランドです。


人気のバッグ(種類)♪

プラダバッグ1

【1位】ハンドバッグ 

シンプルでエレガントなハンドバッグ。ショッピング・通勤・デートまで色んな場面で使えます☆

プラダバッグ2

【2位】トートバッグ 

収納力も抜群のレザートートバッグ。中でもカッチリとしたブラックは、スタイルやシーンを選ばないので人気があります。

プラダバッグ3

【3位】ミニハンドバッグ 

トレンドの小ぶりなハンドバッグ。コロンとした形が大人可愛い

我々の間の先駆者のためのファッショナブルな最後の分贈り物

あなた方の中には先駆者がいる。大丈夫です。これは、我々の人格欠陥と性格欠陥を認める安全なスペースです。私は、procrastinatorでもあります;私は、ほとんどの週末を私の弟のための天才贈り物を考えるようにしました。ルイヴィトン オンザゴー 偽物ありがたいことに、クリスマスは金曜日まででありません、そして、週の間のその便利なタイミングはあなたがまだあなたのリストのStragglersのために贈り物を選んで、注文する時間が少しあるということを意味します。


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ユニクロ エンジニアド ガーメンツミリタリーテイストのフリース発売

「ユニクロ(UNIQLO)」は、ニューヨークを拠点とするメンズブランド「エンジニアド ガーメンツ(ENGINEERED GARMENTS)」とのコラボ“ユニクロ アンド エンジニアド ガーメンツ(UNIQLO AND ENGINEERED GARMENTS)”となるフリース4型を10月11日に発売する。

発売から25周年を迎えた「ユニクロ」のベーシックアイテムであるフリースを「エンジニアド ガーメンツ」のエレメンツの一つであるミリタリーテイストをベースにデザインした。質感の異なるナイロン素材を組み合わせたフリースやニットのような素材を使ったジャケット、アウターの内側に取り付けるライニングから着想を得たノーカラーコートなどをラインアップ。カラーはブラック、ネイビー、オリーブ、グレーをそれぞれワントーンでシンプルにまとめた。価格は1990〜4990円。

鈴木大器「エンジニアド ガーメンツ」デザイナーは「フリース発売25周年、おめでとうございます。フリース作りに実績のあるユニクロが開発する素材を使うことができ、さらにフリースを熟知したスタッフからのサポートを受けて、『エンジニアド ガーメンツ』らしいデザインをユニクロのクオリティーと価格でより広い市場に提供できることを楽しみにしています」とコメントしている。

ストライプがベトナムのシューズ・バッグSPAを買収

ストライプインターナショナル(以下、ストライプ)は、ベトナムのシューズ・バッグメーカーのGFTを買収した。ストライプの子会社であるストライプサイゴンが受け皿となり、ストライプはストライプサイゴンの株式の70%を取得。ストライプサイゴンの取締役会議長を石川康晴ストライプ社長が務め、ストライプサイゴン社長は張替努ストライプ常務取締役が務める。買収額は公表していないが、推定20億円という報道もある。

GFTは2007年にベトナムで設立されたシューズ・バッグのSPA(製造小売業)メーカー。シューズ・バッグブランド「バスカラ(VASCARA)」をホーチミン中心にベトナムの各地域に出店しており、19年7月時点の店舗数は132。18年度の売上高は2600万米ドル(約27億円)だったという。

ストライプは17年に、ハノイを拠点とするネムグループのアパレル事業を買収し、ストライプベトナムを設立している。「ネム(NEM)」の店舗数は買収時の44から現在81にまで広がり、「現地の20~40代の働く女性に支持され、ベトナムのアパレル市場でのシェアナンバーワンを確立した」と広報担当者。シューズ・バッグメーカーのGFTの買収により、「ネム」とのグループ間取引拡大を目指すと共に、将来的には2ブランドでの共同出店などで「店舗相乗効果も見込む」。

石川康晴社長はベトナム事業について、19年1月の取材で「絶好調で推移している。日本向けの『アース ミュージック&エコロジー(EARTH MUSIC&ECOLOGY)』をそのまま持ち込んで苦戦した中国市場の反省が効いている。ベトナムは現地企業を買収し、企画から生産まで、全て現地で行うようにしたことが好調要因」と話していた。ネット環境の整備が遅れている同国では、引き続き実店舗出店で成長を目指す。ストライプは、苦戦していた中国事業についてはアリババの日本法人とアライアンスを18年に締結、インドネシアでは現地EC企業に投資するなど、各国の特性に合わせたマーケティングを進めている。

「ニート」の“なんてことないチノパン”に若者が行列を作る理由

西野大士デザイナーのパンツブランド「ニート(NEAT)」は、米国製にこだわった新ライン“ニートUSA”の第1弾となるチノパンツ(4万円)を南青山にあるベイクルーズのセレクト業態レショップ(L’ECHOPPE)で7月中旬に発売した。発売日当日は店の前に20〜30代の若い男性客が100人近く列を作り、即日完売した。

同ブランドは「ブルックス ブラザーズ(BROOKS BROTHERS)」のプレス出身の西野氏らしく、米国のトラウザーズが着想源。深くとられた2つのインタックによる腰元のボリューム感と、国内外から取り寄せたユニークな生地使いが特徴だ。立ち上がりの2015年春夏以降、“ワイド”“テーパード”、腰元にアジャスターのついた“ベルトレス”とシルエットの異なる3型のみで展開してきた。

今回発売した“ニートUSA”は通常品よりスッキリとした正統派なシルエットで、余計な装飾は取り除いた。「なんてことないチノパン」(西野氏)と言われれば、その通りかもしれないプレーンなルックスだ。

ブランドは2019年7月末時点で卸先を30店まで広げており、毎シーズン消化率は100%近い。売り上げは初年度の50倍になった。毎シーズン、目新しさがないともいえる「ニート」が、なぜ若者の心を捉えるのか。

「ニート」のパンツのこだわりについて西野氏は、「やはりこの深いツータック。インタックにすることで縦のラインがキレイに出て、野暮ったく見えないようにしている」と語る。ブランド名は英語で「きちんとした」の意。自身が思いを寄せる米国のトラウザーズをベースに、国内外から取り寄せた上質な生地使いにより洗練された印象を与えている。身長が低い日本人に合うようにも配慮し、「裾上げした時にもキレイなシルエットが出るよう工夫している」という。

ブランドが若者を中心に浸透していく上で、取り扱い1号店であるレショップの存在が欠かせなかったと西野氏は言う。レショップの買い付けを担当する金子恵治コンセプターは、「ニート」の卸を始めた15年当時を「スラックスがビジネスウエアという呪縛から開放され、カジュアルにはけるものが求められるようになったころ」と振り返る。「色気がありすぎることはないが、誰でも似合って、はいていて心地いい。そんな理想の一本だった」と人気の理由を語る。

だが、買い付けの決め手は別にあった。「ニート」のファーストシーズンは、「自分が好きなものを、はきたい人にはいてほしい」という西野氏の思いで、本来は個人向けの受注販売会という形で展示会を実施。招待者の中の一人だった金子氏は、デザイナーの個性が色濃く出たモノ作りに引かれ、卸の取り引きを願い出たという。「めちゃくちゃ大きなシアサッカー柄などラインアップはかなり攻めたものばかりだったが、本当に好きで作っていることが、熱心に説明する西野君を通じて伝わってきた。だからか、はいてみたいと思わせてくれる不思議な魅力があった」と金子氏。当時から服好きな若者のハブだったレショップで売れ筋となった「ニート」は、インスタグラムなどのSNSを通じて広がっていった。

レショップのMDは“背景のある服”に絞っており、その中で同ブランドも外せないラインアップの一つになっている。「うち(レショップ)はぱっと見、40代かそれ以上の人のための店に見えるかも知れない。でも実際の客層は20~30代が中心。たとえ手が届かなくてもデザイナーのこだわりを聞いてみたい、という熱心な方が足繁く通ってくださる」と話す。

西野氏自身も地方の卸先に積極的に足を運んでブランドの語り部になり、「多くの若いお客さまが『ニート』のモノ作りに対し共感してくれる」と実感している。「かつては(故郷の)淡路島に帰ってパンツを作ろうと思ったこともあった。型紙さえあればどこにいたってできそうだから(笑)」と振り返る。「でも金子さんは、『それは違う』と。東京の街で自転車をこいで、納得いくまで生地屋さんを回って、その情熱がお客さんに伝わってるから『ニート』は売れているんだと。そう言われて、はっとした」。

2人の間には、ファストファッションブームにより失われた服への情熱が、若者の間で蘇ってきているという肌感覚がある。「安かろうと高かろうと、つまらないものは買ってもらえない時代が来る。ちょっとの赤字よりも、お金のことを考えてばかりでブランドがつまらなくなることのほうが、よっぽど恐ろしい」(西野氏)と考えるようになった。

「それならばお金のことは忘れて、自分たちで作りたいものを思い切り作ろうと意気投合した。サンプルが上がってから電卓を叩いて青ざめるくらいがちょうどいいんじゃないか、とアブないことを考えた」(金子氏)。“ニートUSA”は、そんな2人の“現実逃避”から始まったという。

いかにも米国人がはいていそうなパンツを、米国の素材を使って、米国で作ろう――。コンセプトは固まったものの、実際の商品化には苦労がつきまとった。「2人で現地の工場に何度も足を運んだ。重いパターン紙を運び出すのには苦労した。生地を選ぼうにも、日本のアウトレット店で残っていそうな色ばかり。ボタン屋さんは頑固で言うことを聞いてくれなかったし……(笑)」。

1年半の制作期間を経て完成した“ニートUSA”は、ツータックはそのままに、ピンループや持ち出しといったディテールも、「米国人が履いていそうなラフさ」を出すため一切排除。「結局、なんてことないチノパンになった」と2人は笑う。

「パターンを外注して生地をリクエストすれば、ここにいても作れるようなものかもしれない。でも、自分たちで一つ一つのプロセスを踏んで、モノ作りのストーリーを組み立てることに意味があった」と西野氏。“ニートUSA”を求める長い客の列を見て、「僕がやるべき服作りは、“小説作り”だ」という確信を得たという。それを聞いた金子氏も、「売る側の僕らもモノ作りの背景を、小説を語るようにもっと面白く伝えられたらいい」と応じる。「そうすれば値段が高いものであっても100個、いや1000個だって売れるはずだ」。

メンズコレ取材チームが好き勝手に語る2020年春夏レビュー

2020年春夏シーズンのメンズコレクションを取材する記者2人が、見たまま感じたままにコレクションをレビューします。先輩記者Mは15年間メンズコレクションを見続けてきたベテラン、後輩記者Oは取材歴3年目。時には甘く時には辛口に、それぞれの視点で最新コレクションを語り合います。

「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」は、いつものショー会場アルマーニ / テアトロを離れて、モンテナポレオーネ通りの旗艦店裏にある本社の中庭で最新コレクションを発表したね。恥ずかしながら、本社がここだとは知りませんでした。昔、この近くでSPに囲まれてジョギングしてるアルマーニさんを見たことがあるんだけれど、ようやくその理由がわかりました。あの時はダッシュで近寄って、握手してもらったの。SPに取り押さえられなくてヨカッタ(笑)。

それはすごい!うらやましすぎます。ちなみにいつものアルマーニ / テアトロにはきれいなトイレがあるので、1日中取材周りをしているメディア関係者にとってはとてもありがたい施設なんですよね(笑)。そこを離れて本社での発表、とても素敵な雰囲気でした。僕は隅っこのスタンディング席で人と人との間からかろうじて見ていたんですけど、5月に12年ぶりに来日した影響って何かありましたか?アジア系のモデルが多いな、とは思いました。

トップモデルのKOHEIはもちろん、日本人モデルが何人か。いつもよりアジア系が多かったね。序盤のフォーマルは、ジレを中心に着物合わせが多くて、日本っぽいなぁって思いました。御年84歳ゆえ来日してすぐ働くのは大変だから、結構長い間滞在したんだよね。京都では修学旅行生と記念撮影した、なんて話も(笑)。長く滞在した分、いろんな刺激を得てくれたみたい。

それは嬉しい!記念撮影した修学旅行生たちよりも、親の方がもっとビックリするでしょうね(笑)。僕も距離だけは近かったので、素材の上質さがよくわかりました。春夏シーズンはあらゆるブランドからリネンやシルク混の素材が出てきますが、「ジョルジオ アルマーニ」の美しさはちょっと別格な気がします。特にスーツは表面の素材感や歩く際のなびき方などがすごくきれいで、見ほれてしまいます。秋冬のベルベットしかり、光沢系の素材を本当に上手く使いますよね。

風になびくリネンシャツは、末広がりのシルエットに仕立ててエアリーなムードを強調。反対に柔らかなベルベットはタイトに仕上げて着る人が柔らかさを堪能できるように。素材とシルエットを考えるって、こういうコトなんだって改めて思いました。あと、自然光だからリネンやコットンリネンのパステルブルーやライトグレーが本当にきれいだった。

確かに!いつもは屋内のライティングで見ていたので、今回は余計に見え方が違ったのかもしれませんね。フィナーレに登場したアルマーニさんはもいつもより長い時間来場者からの歓声に応えていたのも感動的でした。僕たちはすぐパリに移動しないといけなかったのでそそくさと会場を出発しましたけど、アフターパーティーではアルマーニさんや俳優のサミュエル・L・ジャクソン(Samuel L. Jackson)と記念撮影できたみたいですよ。なんて贅沢な。

フィナーレ直後から、アルマーニさん、いろんな人と記念撮影してたよね。場所も変わって、コレクションも“集大成”っていうくらいの出来栄えで、記念撮影まであって、なんだかホロリとしちゃいました。ホスピタリティー含め、1回1回のコレクションに全力を注ごうとする意思みたいなものを感じた。関係者に伺ったら、最近は結構エモーションを揺さぶられるみたい。御年84歳。生み出せるコレクションは限りがあるから、1つ1つを大切にしようと決意したんだなぁって感動しました。80代のアルマーニさんがあんなに頑張ってるんだから、我々はもっと努力しないと!

アダストリア、良品計画、UAの5月度は気温上昇で好調 ユニクロは“感謝祭”後ろ倒しで前年割れ

大手SPA、セレクトショップ、専門店の2019年5月の売上高(既存店ベース)は、低気温によって苦戦した企業が多かった4月から一転、5月後半にかけて気温が上がったことで、好調に推移したという声が目立った。ユナイテッドアローズ(UA)は4月に15カ月振りに前年実績を下回ったが、5月は復調。一方でユニクロは毎年恒例の催事を後ろ倒しした影響で、4月に続き前年を割り込んだ。

アダストリアの既存店売上高は前年同月比10.7%増。ただし、18年5月が同14.1%減と大きく落としていた反動も含む。18年秋からのMD刷新効果で、「グローバルワーク(GLOBAL WORK)」「ローリーズファーム(LOWRYS FARM)」などの基幹ブランドが引き続き好調に推移しており、「花柄プリントの夏物のワンピースやスカートが売れた」(広報担当者)。月上旬の大型連休は「4月の連休の方が勢いはあったが、5月も予算通りで着地した」。

「無印良品」を運営する良品計画の直営既存店売り上げは、同4.5%増だった。4月は同0.5%減と落としていたが、5月は気温上昇に伴ってカットソーやリネンのシャツなどが動き、衣服・雑貨カテゴリーは同8.4%増となった。「20年2月期の第1四半期(19年3~5月)は概ね計画通りで進捗した」と広報担当者。大型連休による集客増で客数が同10.6%増となった効果もあり、食品カテゴリーは同12.8%増と大きく伸びた。ただし、生活雑貨カテゴリーは引き続き大型家具類が苦戦し、同0.2%減だった。

UAの小売りとECの既存店売上高は同4.2%増となり、4月の前年割れから復調した。月前半の大型連休は「日数の長さの割にインパクトはそこまでなかった」(広報担当者)が、後半にかけて徐々に気温が上がったことで、4月の苦戦要因のメンズで開襟シャツやTシャツなどの夏物が売れた。ウィメンズはオフィスにも対応できるきれいめカジュアルが引き続き好調。ロングワンピースやサンダル、カゴバッグも動いた。

好調の声が多いなかで、ユニクロは国内既存店とECの合計売上高が同1.8%減と苦戦。ただし、「昨年は5月25~28日に行っていた“誕生感謝祭”を、今年は5月31日~6月3日に後ろ倒しした影響が大きい」(広報担当者)。その点を考慮に入れれば「健闘している」。月前半の大型連休は「日数が長かったが、間延びすることなく連日悪くない結果で着地した」。売れ筋は“感動パンツ”や“エアリズム”、Tシャツ類などの夏物。

しまむらの主力である「ファッションセンターしまむら」の既存店売上高は、同0.8%減と引き続き苦戦。「天候不順や寒暖の差により大型連休前半は伸び悩んだが、同後半からワンピースなどのトレンド商品が好調に推移した」(広報担当者)。20年2月期の第1四半期(19年3~5月)の売上高は、しまむらの国内合計で前年同期比2.7%減となった。

過酷なインスタ活動生活に涙!? インフルエンサー候補生の葛藤とは

こんにちは。昨年どこに夏服をしまったのか、毎年わからなくなる濱崎真実です。さて、この2週間で約100フォロワーが増え、フォロワー数は1600を超えました。2週間で、というよりは先日の週末3日間で100近く増えました。どういうことかと言うと、実は結構サボっていたんです。

企画が始まった2月上旬は、どんなに時間をインスタに取られようと、睡眠時間が短くなろうと頑張っていました。最初だから意気込んでいた、というのもあります。しかし一番は、今与えられている環境、つまりインスタグラムやインフルエンサーマーケティングのプロからインフルエンサーになるためのノウハウを教えていただいていること、そしてというメディアに記事を掲載してもらい、さまざまな人に私のことを知ってもらえることは私にとってすごく恵まれた機会です。この環境こそが、一番の原動力だったと思います。

今もその環境に変わりはないし、自分の中でそれが当たり前になってしまったわけでもありません。では、なぜ頑張れなくなってしまったのでしょうか。

まず1つに、最初のように必死で頑張っていた時の状態を続けることは、体力的にも精神的にも厳しくなったことです。特に精神面。四六時中インスタグラムのことを考え、暇な時間は全てインスタグラムに費やし、自由に使える時間はほとんどなく、作業が終わらなければ睡眠時間を削っていく。加工や投稿の作成には慣れても、気持ちの部分は慣れませんでした。よくわからないけど、とりあえずつらくて、涙がポロポロ溢れてくる……みたいなこともよくありました。

時間的な余裕がないだけでなく、フォロワーも思うように伸びなかった時は「これだけ頑張ってるのに、1年後、何にもならなかったらどうしよう」と考える不安な日々が続きました。そのうち与えられた状況を失うとしても、もうやりたくない。そんな気持ちが大きくなってきて、だんだんサボるようになってしまったのだと思います。

けれど、それではダメだと思ってやる気を取り戻し、少なくとも1日に必ず1投稿、「いいね」は当初と同じように1日300はつけるようになり、3日で100フォロワーが増えたんです。

どうやってやる気を取り戻したかはまた次回お話しします!

「ステラ マッカートニー」が19年春夏コレクションをミラノで発表 全空間インスタ映えのステラ流夏祭り

ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」は、メンズの2019年春夏コレクションとウィメンズの19年プレ・スプリング・コレクションを、18日にイタリア・ミラノで発表した。

エントランスを抜けてすぐの場所に巨大なフォトパネルが設置され、さらに奥へと進んで庭園に抜けると、ひと足早い夏祭りのようにカラフルでポップな空間が広がる。“STELLA”の文字や色とりどりのグラフィックが庭園全体に散りばめられ、どこで撮影しても“インスタ映え”するフォトジェニックな空間演出が際立った。パスタやピザ、スイカといったフードやドリンクを提供する出店風のブースが点在し、キュートに彩られた卓球台やローンボーリングなど、複数の場所に設置された多彩なゲームで来場者たちは楽しんだ。また英国の気鋭ミュージシャン、コスモ・パイク(Cosmo Pyke)やナディア・ローズ(Nadia Rose)によるパフォーマンスも行われ、会場を大いに盛り上げた。

庭園奥に設置されたステージでは、最新コレクションをまとった男女のモデルがダンスをしたり、ドリンクを飲みながら会話を楽しんだりと、肩の力が抜けた自然体のスタイルでコレクションを披露。メンズはチェックのトラックスーツやブリティッシュ調のアイテムを軸に、ユーモア溢れるプリントや異素材のパッチワークによって無邪気な少年性を加える。リサイクルポリエステルのバッグや動物由来の素材を使用しないクルエルティフリーのローファーなど、サステイナビリティを考慮したブランドらしいアイテムも並んだ。ウィメンズでもレザー風の素材“スキン フリー スキン”やPVCを使用しない透明アクセサリーなどが登場した。

ハーバルセラピストが処方したミスト美容液が登場

リベルタは、厳選された天然ハーブを使用するブランド「スローブリス(SLOWBLISS)」から2層ミスト美容液「スローブリス ハーブティメソッド ハーブウォーターオイル」を発売した。5月1日からロフトで先行販売しており、23日から一部のバラエティーショップ、自社ECサイト、ECモールで順次販売する予定。

「スローブリス」は、忙しい毎日を送る女性に“ゆったりとした至福の時間”を提供したいと誕生したブランド。ハーブティーを飲むように、植物から出るたっぷりの良質な成分を肌から取り入れてほしいという思いを込めて、全てのアイテムは、日本メディカルハーブ協会認定資格のハーバルセラピストが植物成分を厳選して処方を組んでいる。これまで入浴剤とシートマスクを展開していたが、初めてのボディーケアアイテムとして2層ミスト美容液を作った。

2層ミスト美容液は、ハーブをたっぷり含ませた“ハーブウオーター”と“ハーブオイル”の2層。香りは全3種で、「Refresh1 爽陽晴笑(そうようせいしょう)」はフレッシュなオレンジ、ベルガモット、レモングラスに鮮やかなカレンデュラ、リフレッシュ効果の高いペパーミントを処方したシトラスハーブの香り。「Relax 2 静心休穏(じょうしんきゅうおん)」はラベンダーを基調にシャルドネ、ユーカリやタイムなどのハーブを処方したグリーンハーブの香り。「Happiness 3 桃柔包幸(とうにゅうほうこう)」はダマスクローズやセンチフォリアローズ、ゼラニウム、セージ、ローズマリーを処方したローズハーブの香り。気分や悩みに合わせてハーブを処方しているほか安心・安全にもこだわり、合成着色料や合成香料、界面活性剤は不使用。精油100%の優しい香りと天然色素を使用した美しい色で心身ともに癒やしを届ける。テクスチャーはオイルなのに重くなく、サラっとした使い心地。ボディーだけでなく髪やフェイスにも使用できる。

「フェンディ」がキオスク開店 人気の「FFロゴ」をアップデート

フェンディ(FENDI)」は7月4~10日、伊勢丹新宿本館1階のザ・ステージで2018-19年秋冬の新作を集めたポップアップイベント「フェンディ キオスク(FENDI KIOSK)」を開催している。7月25~31日には、阪急うめだ本店の1階コトコトステージ11でも行う。

注目は、「FFロゴ」を大胆にあしらった「FF リローデッド カプセルコレクション(FF RELOADED CAPSULE COLLECTION)」だ。1965年にカール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)が「ファーをファン(楽しく)したい」と考案した「Fun Fur」の頭文字を組み合わせてデザインしたもの。「FFロゴ」はこれまでさまざまな形に変化を遂げてきたが、2018年プレフォールにアップデートされたロゴは、正方形のボックスシルエットでグラフィカルな印象だ。

また、日本限定で「FFロゴ」をヒョウ柄のように表現した「フェンディ スプラッシュ(FENDI SPLASH)」柄を用いたカプセルコレクションも並ぶ。人気バッグの“ピーカブー(PEEKABOO)”から“バイ ザ ウェイ(BY THE WAY)”“ラナウェイ(RUNAWAY)”“モン トレゾール(MON TRESOR)”、別売りストラップ“ストラップユー(STRAP YOU)”、iPhoneカバー、財布、スカーフまで幅広くそろえる。

ストリート、ロリータ、アニメ――カオスを飲み込む若者の聖地「ラフォーレ原宿」41年目の進化

明治通りの反対側にあるラフォーレ原宿のエントランスは少し不思議な日本庭園になっていて、入り口に面した店舗では爆音を響かせ「バレンシアガ(BALENCIAGA)」「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH以下、オフ-ホワイト)」「バーバリー(BURBERRY)」などのストリートで人気のメンズアイテムを販売している。「GR8(グレイト)」だ。オーナーバイヤーの久保光博氏は世界の著名なファッション業界人「BoF500」に選出され、久保氏の好きな数字、末広がりの“8”を並べた店舗面積88坪の「グレイト」には、日本だけでなく中国や韓国、台湾のファッション愛好家たちが訪れる。客単価は7〜8万円、月間の売上高はゆうに1億円を超える。だがラフォーレ原宿には、店舗面積がその4分の1以下の20坪足らずにもかかわらず、時には「グレイト」を超える売り上げを叩き出す店舗が2つある。2大ロリータブランドの「アンジェリック プリティ(ANGELIC PRETTY)」と「アリスアンドザパイレーツ(ALICE AND THE PIRATES)」だ。

昨年10月に開業40周年を迎えたファッションビル、ラフォーレ原宿が好調だ。2019年3月期の売上高は前期比5%増を見込んでおり、2016年3月期以来4期連続で増収を達成する。ネット通販が拡大し、都心でも多くのファッションビルが苦戦する中で、ラフォーレ原宿のこの快進撃とも言える業績は、新旧の多彩なテナント群が国内外から幅広い客を呼び込むことで支えられている。

「ネット通販発ブランドの新しいサクセスストーリーをつくりたい」——こう語るのは、今春の改装でラフォーレ原宿に出店を決めた、ネット通販のプラットフォーム「STORES.jp」を運営する塚原文奈ストーアーズ・ドット・ジェーピー最高経営責任者(CEO)だ。「STORES.jp」は未経験者でも簡単にネット通販サイトを作れることが強みで、多くの小規模ブランドや個人のユーザーを獲得してきた。リアル店舗の運営はほぼ未経験ながら、同様にネット通販ブランドで数多くのファンを獲得した「アール(RRR)」の相羽瑠奈デザイナー率いるレインボーシェイクと組み、SNSを駆使した新しい売り方に挑戦する。「リアル店舗の運営は全くの未経験だし、かなりの先行投資にはなるが、ラフォーレ原宿にはすでに数多くの成功事例があった。リアルには私たちのようなネット企業ができないことがたくさんあるし、むしろそれが私たちにとっても新しい可能性だと感じている」と塚原CEO。

ラフォーレ原宿がこの数年積極的に取り組んできたのが、こうしたネット通販発ブランドの導入だ。24歳のインフルエンサー、滝口樹理社長兼デザイナーが率いるネット通販専門ブランド「ジュエミ(JUEMI)」は4月6日、初の常設店をラフォーレ原宿にオープンする。ルミネ新宿店や三越銀座店、名古屋パルコなどで期間限定店を出店し、1週間で1000万円以上を毎回売り上げてきた人気ブランドだが、その「ジュエミ」が初めてリアルの場に期間限定店をオープンしたのもラフォーレ原宿だった。村田裕介ラフォーレ原宿館長は「かつてのような急成長が望めない中、資本力の弱い新進ブランドが商業施設に常設店を出店するハードルはどんどん高くなっている。しかしわれわれのようなファッションビルにとっても、新進ブランドが導入できなければ活気も失われる。ネット通販発のブランドは新しい可能性だった。この数年で期間限定店から常設店へという流れができつつある」。

こうしたネット通販発ブランドの導入で新しい客層を呼び込む一方、数字面を支えるのは新旧の多彩なテナント群だ。ラフォーレ原宿で月坪(1坪あたりの月間の平均売上高のこと)100万円に達すると見られるテナントは、「グレイト」のようなラグジュアリーセレクトから「アンジェリック プリティ」「アリスアンドザパイレーツ」のロリータ、2017年9月にオープンした「セーラームーンストア」のアニメなどバラエティに富んでおり、同館のテナントリーシング力の強さを象徴する。ラフォーレ原宿から生まれ、今やアジアを代表するセレクトショップになった「グレイト(GR8)」は4月下旬、店舗を88坪(約293平方メートル)から130坪(約429平方メートル)に拡張オープン、裏側の入り口に接する2.5階の全スペースに広がる。「グレイト」は昨年拡張オープンしたばかりだったが、村田館長は「『グレイト』を率いる久保光博オーナーバイヤーから、このままでは商品が収まりきらないと強い要望があった。『グレイト』は日本だけでなく世界的な知名度を誇るセレクトショップで、世界中からファッション好きが押し寄せる。われわれもその期待に応えたかった」と語る。

「アンジェリック プリティ」と「アリスアンドザパイレーツ」を筆頭にロリータブランドを集積した地下1.5階は、「インバウンド比率は高く、近隣の中国や韓国はもちろん中東などからも、熱心なファンがこのフロアをめがけて来る」(村田館長)という。昨年1月には、「アンジェリック プリティ」と「アリスアンドザパイレーツ」の2大ロリータブランドの1月の売上高がそれぞれ1億円を突破した。「アリス アンド ザ パイレーツ」の売り場面積は14坪、「アンジェリック プリティ」は19坪なので、1坪あたりの売上高はなんと714万円、526万円と驚異の坪効率になる。

日本発のファッションであるロリータ・ファッションとラフォーレ原宿の関係は実に長い。「アンジェリック プリティ」の出店は、1978年のラフォーレ原宿開業の翌年の1979年。以来39年にわたってショップを構えてきた。絶好調のロリータだが、2013年には人気ブランド「ブラックピースナウ」が倒産するなど苦しい時期もあった。ラフォーレ原宿は、2007年からパリの「ジャパンエキスポ」に「アンジェリック プリティ」や「アリス アンド ザ パイレーツ」など有力なロリータブランドと一緒に出展し、ファッションショーを現地で実施。その後も数年にわたって出展を続け、ロリータブランドの種を海外にまいてきた。

17年以降には、元祖原宿ストリート系ブランド「ミルク(MILK)」の流れをくむ「ジェーンマープル(JANE MARPLE)」も、この2大ロリータブランドに匹敵する売上高と坪効率を叩き出すようになった。「ジェーンマープル」も、1984年にスタートして88年からラフォーレ原宿に出店する老舗テナントの一つだ。ワンピースで5万円台、スカートで4万円台と高額ながら、幅広い年代から熱狂的な支持を集めている。「ファッションだから長い時間の中では浮き沈みもあった。だが店長が20年間ずっと同じ人が務めるなど、絶対に軸がブレない強さがある」と村田館長は語る。

ファッションビルはネット通販の猛烈な成長やターミナル駅直結の大型商業施設などの攻勢にさらされ、坪効率の悪化や売上高の縮小などの防戦を余儀なくされてきた。だが昨年10月に開業40周年を迎え、売り上げ上位テナントに新旧ブランドと店舗が並ぶラフォーレ原宿は、商業デベロッパーが理想として掲げる“経年優化”そのものだ。開業41年目のラフォーレ原宿は今、再び進化している。

スニーカー芸人レイザーラモンRGが語る“あるある”から転売市場まで

懐メロに乗せて“あるある”ネタを歌い上げる新しい形の歌ネタで一躍ブレイクしたお笑い芸人レイザーラモンRG(以下、RG)は、自他共に認めるスニーカーマニアだ。数百足におよぶスニーカーに囲まれながら毎晩床に就き、吉本興業のお笑い芸人を中心にスニーカー同好会を結成し広報担当(本人談)として精力的に活動するなど、スニーカー愛は伊達ではない。

並々ならぬ愛を注ぐRGに、スニーカーを好きになったきっかけから遍歴、活況続くシーンや転売市場についてまで話を聞いた他、所有する数百足以上の中からお気に入りの3足を選びこだわりを語ってもらった。また、“スニーカーあるある”とは一体ーー。

スニーカーを好きになったきっかけを教えてください。

人はやっぱりなくした過去を取り戻したい、というか。世間で小学1年生がはく靴っていわゆる子ども靴じゃないですか。でも僕は親にたまたま連れていかれたスポーツ量販店で「アシックス(ASICS)」のランニングシューズを見つけて、最先端のスポーツカーを見たような衝撃に襲われたんです。それがスニーカーを好きになったきっかけですね。そのあとすぐに買ってもらって、学校で自慢するためにはいて行ったんです。周りの子にスニーカーなんて自慢してもわからなかったと思うんですけどね(笑)。でも僕が周りと違うスニーカーをはいているのを気にくわない子がいたようで、すぐに盗まれたんです。転売はされてないと思うんですけど、“エア マックス狩り”的な。それをずっと探してる感じですね。

盗まれて以降は?

「みんながマジックテープの子ども靴をはいている中、俺だけは違うぞ」という気持ちでめげずにはき続けてましたが、盗まれたのはその1回だけでしたね。

中高校生時代は漫画「SLAM DUNK」やNBAなどのバスケブームが全盛期で、“エア マックス(AIR MAX)”と“エア ジョーダン(AIR JORDAN)”のドンズバ世代だったかと思います。

“THE 世代”なのでそのカルチャーも通ったんですが、ちょっと違うんです。学生の頃はお金もなかったので、“エア マックス”や“エア ジョーダン”は憧れのスニーカーという存在でした。趣味の1つがバイクなんですけど、王道の古き良きハーレーよりもその時代の最先端のバイクにワクワクするように、なんでもハイテクなものが好きなんです。だからスニーカーもそういう目で見ていて、“エア ジョーダン 1”はバイクでいうとハーレーですね。

中学生のころは校則が厳しくて、スニーカーは白しかダメだったんですが、不良が制服で遊ぶように僕はスニーカーで遊んでました(笑)。バッシュだとハイカットなので絶対はけなかったんですが、テニスシューズならローカットだからオーケーみたいな。「ミズノ」の“ランバード(RUNBIRD)”のように白ベースにギリギリ色が入ってるようなものも選んでましたね。親も“学校にはいていく靴”だと、少し高くても買ってくれたので。

「SLAM DUNK」やNBAの影響を受けてスニーカー好きになったと思っていました。

もちろんどっちも大好きです。ただ“エア ジョーダン”はイケてるグループがはいていたのもあって、悔しくて違うスニーカーをはこうとした“ひねくれ”もあるんです。いわゆる“エア マックス狩り”とも無縁な、そのステージに立つことすらできないビビりだったので(笑)。今はその時代を取り戻すべく“エア ジョーダン”もはくようになりましたね。

本格的にスニーカーを購入し始めたのはいつ頃から?

実は2013〜14年くらいと最近なんです。芸人はある程度売れるようになるまでめちゃくちゃ貧乏なので、スニーカーにお金をかけることができなかったんです。その頃はABCマートの一番前のワゴンに積まれている「ヴァンズ(VANS)」に本当に助けられて、ヒールがズルズルになるまではきこんでました。

ハイテクもローテクもいろいろなスニーカーを経験してきたということですね。

そうですね、波はありますが同じくらい持ってます。だからこそ何かに絞れる人がうらやましいです。僕はどうしてもフラフラしてしまうので。

スニーカーは全部で何足持っているんでしょうか?

300足以上です。自宅の6畳の寝室には、ベッドと山積みになったスニーカーの箱だけ(笑)。並んでいるのを見ているだけで幸せな気分になります。箱込みでスニーカーが好きですね。

購入はどのくらいのペースで?

今は落ち着いています。ピークのころは週に2〜3足買ってましたね。“エア ジョーダン”はお金に余裕ができたころにバンバン手を出して……いろいろ危なかったです。そうやってある程度目標にしていたスニーカーや復刻モデルを手にすることができるようになって次のステージに進みました。

次のステージというのは?

いわゆるみんながうらやましくなるスニーカーが欲しくなる、ってやつです。ちょうどカニエ・ウェスト(Kanye West)の「イージー(YEEZY)」が出だした時期で、スニーカー同好会も盛り上がってきて、頑張って抽選に行ったり、プレ値で買ったりしてました。ただそのころは「スニーカー同好会なのに持ってないんかい」みたいに思われるのがイヤで、不純な集め方をした時代でもありました……(笑)。

ちなみにこの時、学生時代の“ひねくれ”がまた出たんです。「シュプリーム(SUPREME)」でどうしても欲しいアイテムがあったんですけど、オンラインストアのオープン直後の10分と仕事が重なってしまって。仕事前に購入直前まで進んだんですけど、ネタを披露して戻ってきたら完売してて。同じように「THE TEN」も1回外れた時点で「もういい!」って“ひねくれ”て、1足も持ってないです。「イージー」に関しては、カニエと僕が同じ誕生日っていうのもあって“ひねくれ”てないです(笑)。

でもこの“ひねくれ”があったからこそ、まだスニーカーが好きなのかなとも思います。“ひねくれ”続けた結果、欲がなくなり、いろいろなスニーカーを知るようになりました。「あれが手に入らなかった!悔しい!」みたいなのが本当になくなって、「トレンドを追ってるだけじゃダメ」と解脱し、市場にあるものの中で欲しいものを探す感じ。簡単に言ってしまえは争奪戦という戦国時代から江戸時代に入ったイメージです(笑)。それに、常に「なにがなんでも欲しい」だと転売屋の餌食になって破産していたとも思います。でもスニーカーの争奪戦を経験し、販売方法や仕組み、モノの良し悪しを知ることは大切だと思います。

スニーカー同好会の方々はまだ戦国時代なのでしょうか?

戦国時代の人もいますし、ダイノジの大地洋輔さんのように早々と江戸時代に突入した人もいます。でも大地さんはたまにタイムスリップして戦ってるみたいです(笑)。

ハイテク好きと耳にしていた分、「THE TEN」を持っていないのは意外でした。

「THE TEN」は素晴らしいプロジェクトだったと思います。もとあるスニーカーの再構築では収まらない、スニーカーの作り方に革命を起こしたというか。「THE TEN」をきっかけにそのモデルを知って好きになった人が増えたこともすごい。「イージー」も“ウルトラブースト(ULTRABOOST)”を広めたし、それまでのスニーカーの歴史になかった形も生み出した。ヴァージルとカニエの起用は企業的に大成功だと思います。あと個人的に思うカニエの功績は、靴紐をゆるゆるではいても問題ない文化を浸透させたこと。「イージー」ってとにかくはき心地が最高なんです。かかとを踏んだままでも大丈夫なように作られている気がして、本人がこういうスニーカーが欲しかったんだろうなって、はくたびに思います。

言われてみると、レア物やハイブランドのスニーカーをはいているイメージがあまりありません。

これは、自分ではわからないキャラクターやライフスタイルを、スニーカー同好会をはじめとした周りがわかってくれていることが大きいです。「バレンシアガ(BALENCIAGA)」の“トリプル S(TRIPLE S)”が欲しかった時はシソンヌの長谷川忍に「RGさんは“トリプル S”よりもこっちの方が似合います」ってアドバイスをもらって、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のスニーカーが欲しかった時は嫁から「あんたが『ルイ・ヴィトン』のスニーカーなんて似合うわけないんだから」っておしかりをもらって(笑)。逆に相方のレイザーラモンHG(以下、HG)はスタイルがいいので、ガンガンはいてますね。

HGさんもスニーカーが好きなんですね。

HGもスニーカー同好会のメンバーです。「ワイスリー(Y-3)」などが好きで、逆に“エア ジョーダン”とかに全く興味がないみたいです。でも2人して「イージー」と「THE TEN」は、はくんですよ。ハイブランドとストリートのどちらにも訴えることができている功績のわかりやすい例だと思います。それまで2人でファッションの話なんてしたことなかったんで、カニエとヴァージルはコンビ仲をよりよくしてくれた恩人です(笑)。

先ほどスニーカー同好会では「イージー」で盛り上がったとうかがいましたが、きっかけは?

それはうちの最新トレンド担当のシソンヌ長谷川が、「カニエが世界のトレンドの中心なんです。だから絶対に『イージー』が欲しいんです」って教えてくれたからです。あいつは感度が高い一番信頼できる男で、スタイリストとして雇いたいくらいです。ただ、すべてにおいて流行の最先端をいきすぎてみんなから“早すぎてダサい男”と言われてます(笑)。

思い入れのあるシリーズはありますか?

やはり学生時代に手に入れることができなかったモデルは思い入れが強いですね。“エキップメント”は「“エア ジョーダン”ではない、俺はこれだ!」と自分のアイデンティティーを形成してくれたし、「リーボック(REEBOK)」の“ポンプ(PUMP)”は初めてはいた時の感触が忘れられないし、今日持ってきた「プーマ(PUMA)」の“クライド(CLYDE)” は予備校生時代にめっちゃかわいくておしゃれな女の子がはいてたから好きになったし、一つ一つのモデルに思い入れがあります。

学生時代に買えなかったスニーカーの復刻やコラボに関しては、どう思いますか?

いいことだと思いますが、やっぱりその中で時代とマッチせず、売れ残ったりしてしまうモデルもある。復刻を知った時はうれしいですが、のちのちアウトレットで並んでいるのを見ると「やっぱり……」みたいな悲しさになります。そうやって“スタンスミス(STAN SMITH)”や“スーパースター(SUPERSTAR)”になれなかった子たちを大事にしたいです(笑)。

復刻とはまた違うんですけど、“スニーカーを眠らせる”ことを覚えました。「リーボック」が元プロテニス選手のマイケル・チャン(Michael Chang)が愛用していた“コート ビクトリー ポンプ(COURT VICTORY PUMP)”を復刻させたんですけど、買った当初は本当に合わせづらくて、言ってしまえばほんのりダサかったんです(笑)。でもある日、ブルーノ・マーズ(Bruno Mars)が「Finesse」のMVではいてたんですよね。それでもう「はくしかない!」ってスニーカータワーの中から引っ張り出しました(笑)。今はなんでも断捨離ブームですが、あとからなにがブームになるかわかりませんし、“眠らせるワイン的な楽しみ方”にこの時気付いたんです。この眠らせる技だと「ナイキ」が楽しみやすいですね。加水分解という怖さもありますが、“エア マックス 95”なんかは頻繁にカラーが出ている分、数年前のモデルをはくと「これなんですか?」って聞かれることが多いです。

本日はお気に入りの3足のスニーカーを持ってきていただきました。RGさん的視点でそれぞれについて語っていただければと思います。

「フジロックフェスティバル(FUJI ROCK FESTIVAL)」への出演もあって、猫も杓子も「ケンドリック!」と日本国内での株が爆上がりということで、最近はこれをはいています(笑)。発売当時(2016年)よりもいまの方が人気が高くなった、後からマクってきたパターンですね。買った当初は「どう合わせるねん!」って思ってたんですけど、靴自体がわりとシックなので、スーツを着る漫才の時によくはいています。ちなみにもう1つのコラボモデル“クラブ C(CLUB C)”は持っていますが、先日発売された「ナイキ」とのコラボモデル“コルテッツ ケニー 3(CORTEZ KENNY 3)”は手に入りませんでした。

“スウェード”が今年で誕生から50周年ということで、いろいろなお店やブランドとコラボしてるんですが、その1つでロサンゼルス発のストリートブランド「スタンプド(STAMPD)」とのコラボモデルになります。「プーマ」と「スタンプド」のコラボはこれまでもあったんですが、初めてこれを見たときに「なんじゃこれ、2足のスニーカーを切って貼ってる!?」って(笑)。ストリートの雰囲気もありつつスーツにも合うし、バスパンにも合うし、結婚式にも行けそうだし、オールラウンドスニーカーなんです。それにコラボなのに2万円を切る安さ、そして加水分解しない長持ちするタイプなので数年後もはける1足だと思います。

ちなみに「なにか1つだけしかモデルが選べない」って言われたら、間違いなく“スウェード”を選ぶくらい素晴らしいスニーカーだと思っていて、シリーズで20足くらい持ってます。誰でもはけて、こだわりも見せられる。“ビースティー・ボーイズ(Beastie Boys)が気に入ってはいていた”って印籠みたいなのもありますし、予備校時代のリベンジもあります(笑)。

「エトニック」っていう、アメリカの運動靴ですね(編集部注:1876年に革靴をメーンに製造する会社としてアメリカで創業。1945年にゴルフシューズ事業を開始したことでスポーツ分野に本格的に参入し、70〜80年代のジョギングブームで名を馳せた)。たまたま置いてあるところを見つけたんですけど、日本での流通数はまだ少ないみたいで、時々アトモス(ATMOS)系列のお店に並んでたりします。この“ステイブル ベース”はセンターで色が違ったり、細部のこだわりがかわいくて、「ニューバランス(NEW BALANCE)」のような歩きやすさもあります。「それどこの靴?『エトニック』?へぇ〜」ってやり取りが楽しいですね、中小企業を応援するつもりではいてます(笑)。

RGさんは基本的にスニーカーをはかれるようですね。マニアの方にははかない人も大勢います。

おっしゃるように、レア物をどんどんゲットするコレクタータイプと、ガンガンはくタイプがいますが、僕は後者です。はいてこそわかるよさもありますし、僕の場合はバイクに乗ったりロケをしたりと、ライフスタイルに合う機能性を重視してスニーカーを集めているのが大きいです。今のスニーカーブームの中核の30〜40代の方々も、普段の生活を軸にスニーカーを決めることも多いんじゃないですかね?

最近は転売市場の動きが活発ですが、RGさんの場合は行き場のなくなったスニーカーや要らなくなったものはどうしていますか?

若手の時に貧乏でスニーカーが買えなかった経験があるので、後輩たちにあげてます。あと、吉祥寺にあるスニーカーショップのスキット(SKIT)によく行きます。どうしても場所とかの関係で家に置けなくなったモノは適正価格で買い取ってくれるし、加水分解してしまったモノもコレクターアイテムとして引き取ってくれる。もちろん販売もしていて、レア物も置いてあるんですが、少しはプレ値が付きますが、転売価格のようにとんでもない価格ではない。すべてのスニーカーに愛を持って接しているのが伝わってくるので、もしどうしても欲しいレア物があれがスキットさんに行ってください!僕も、どうしても欲しかった海外モデルをスキットさんで買ったりしてます(笑)。

転売市場でもうけている人たちがいる現状をスニーカー愛好家としてはどう感じますか?

それは“大間のマグロ”が何千万円にもなるのと一緒で、市場原理としては一緒。僕もリセールサイトで買った経験がありますし、経済の仕組みとしては仕方がないことだと思います。高値で転売されているスニーカーは、手数料込みだと考えればいい。転売している人たちも彼らなりに、暑い中店頭に長時間並んだり、オンライン抽選で当選するためにいろいろと設備投資したり、苦労していると考えれば安く感じます。まさに『大間のおじさんが冬の荒波の中、マグロを網ではなく一本で釣ったなら何千万円も出す!』という考え方です(笑)。“トリプル S”が定価で10万円以上する一方で、「THE TEN」の“エア ジョーダン 1”は定価が約2万円ですけど、リセール市場では10万円を超える。スニーカー自体の価格が上がり、レア物はプレ値がつく今、最初からもう定価はないものだと思った方がいいかもしれないですね。時代としても“大物”を自慢したいのであれば、お金を出すことが自然になっていますし、経済を知る勉強にもなるんじゃないでしょうか。

転売を防ぐために、ドレスコードを設けるブランドやショップが増えていますがどう思いますか?

ドレスコードのためにドレスコードをプレ値で買う悪循環もできている現状もありますが、僕はもっと厳しくなっていいと思っています。アンディフィーテッド(UNDEFEATED)はポイント制で、よく購入している人に還元される仕組みになっていますが、普段そこで購入しない人よりも、常連さんに購入してもらう方がいいと思います。

今後、RGさんモデルのスニーカーが出ることを期待してもいいでしょうか?

よく聞かれるのですが、おこがましすぎますし、求める側でいたいですね。自分が産んだ子どもがけなされるのも嫌です(笑)。

スニーカー芸人としての今後は?

いつかは「RGがはいているあのスニーカーがいい」って思われるようになりたいですね。おしゃれと思われたいヨコシマな気持ちでインスタグラムを始めたところもありましたが、今こうやってファッションやスニーカー業界の方々とお仕事をするようになって真剣に向き合うようになったからこそ、死ぬまでとことんスニーカーを買いまくるつもりです。“スニーカーの人”というアイデンティティーが自分の中で生まれたのがすごくうれしい。なにかを集中して集めることって、自分がどういう人間かを表すと思うんですけど、こんなにもモノを集めることは人生で初めてなんです。本当に毎日が楽しくて、このあいだ北京の空港でトランジットの関係で5〜6時間待ってた時も、ずっと人の足元を見てました。もう野鳥の会みたいな状態(笑)。

僕がスニーカーをはいていると、「あいつはなにも知らないくせに」と言われることがあります。でもスニーカーが好きであること、はくこと、集めることに免許も資格もありません。だからそんなの気にしないで、今日もいろいろとお話ししましたが、とにかく欲しいものがあれば買うべきです。いろいろ経て、江戸時代に来てください(笑)。