2019年春夏ニューヨーク・コレクションが始まった。トップバッターの「トム フォード(TOM FORD)」はジェンダーに対する既成概念にとらわれないコレクションを発表した。
デヴィッド・ボウイ(David Bowie)の曲「I Can’t Give Everything Away」や男性同士の愛を描いたザイレプレッシブルズ(The Irrepressibles)の「Two Men in Love」が流れる中、ウィメンズとメンズのモデルが登場。ウィメンズモデルは、クロコダイルやレザーのジャケットやコルセットトップス、ペンシルスカートなどのハードな要素に、サテンやレースといった女性らしい素材を合わせた。ランジェリーのようなレーストップスにパワーショルダーのジャケットなど、フェミニンにマスキュリンを加えたルックも。
ドロップショルダーコートやブルゾンは、男女でシェア。ブラックやホワイトの他、淡いピンクやライラック、ヌードカラーなども男女共通だ。
ショー後のアフターパーティーでは、「トム フォード ビューティ(TOM FORD BEAUTY)」が昨年発売したリップスティック「ボーイズ&ガールズ」のキャンペーン動画を大型スクリーンで流し、製品も並べた。同コレクションは50人の男子の名前をつけた「ボーイズ」カラー50色と、50人の女子の名前を使った「ガールズ」カラー50色の計100色をラインアップしている。キャンペーン動画には女性がリップをつけているシーンはもちろん、男性がリップをつけてキスしたり、真っ赤なリップで微笑むシーンもあり、ジェンダーの概念をキャンペーンとして話題を呼んだ。